2014.7.15 (Tue)

荒川三山(悪沢岳)~赤石岳を縦走しようと思えば、東海フォレストの送迎バスを利用して椹島(さわらじま)から2泊3日が標準のようです。
時間の余裕が無いので1泊2日で登る為には、これしか無いと思うハードコースで頑張ってみました。

7月15日:鳥倉林道ゲート~三伏峠~小河内岳~高山裏避難小屋~荒川三山丸山~中岳避難小屋泊
7月16日:中岳避難小屋~荒川小屋~大聖寺平~小赤石岳赤石岳ピストン~高山裏避難小屋~小河内岳~三伏峠~鳥倉林道ゲート

天候 晴れ時々ガス、稜線では心地よい風。 登山口気温 14度。

[ ルート図 1日目 ]
GPSログ

 

[ グラフ図 1日目 ]
グラフ図

 

鳥倉林道ゲート 鳥倉林道ゲート駐車場
鳥倉林道ゲート 自転車で午前4:50出発 林道途中から駐車場を眺める(マイカーが確認できた)

鳥倉林道から 豊口山コース登山口
鳥倉林道から、これから向かう小河内岳を見る。 約3km走ると豊口山コース登山口(午前5:10)

カラマツ林 豊口山のコル
しばらくはカラマツ林の中を登る。 豊口山三伏峠を結ぶ尾根に乗る(豊口山のコル)(6:20)

ズダヤクシュ ゴゼンタチバナ
ズダヤクシュ(喘息薬種・ユキノシタ科) ゴゼンタチバナ(御前橘・ミズキ科)

丸木の桟橋 水場
相変わらず危なそうな桟橋だが、大丈夫です。 最初の水場で、約2L補給する。

マイヅルソウ オサバグサ
マイヅルソウ(舞鶴草・ユリ科) オサバグサ(筬葉草・ケマンソウ科)

南アルプスの山々 三伏峠小屋まで200歩
南アルプスの山々が見えてきた。

有名な?看板  前回より6歩多い214歩だった。
今回は荷物が重いから、、、としておこう。

三伏峠小屋 分岐
日本一高い峠 三伏峠(標高2607m)(7:35着) 分岐を右へ (左は塩見岳へ)
の写真にマウスポインタをそっと合わせると、、、三伏峠小屋です。

ハクサンチドリ シナノキンバイ
ハクサンチドリ(白山千鳥・ラン科) シナノキンバイ(信濃金梅・キンポウゲ科)の大群生地
の写真にマウスポインタをそっと合わせると、、、

烏帽子岳 悪沢岳方向
烏帽子岳を見上げる。 これから歩く山々が見えて来た。(遠いなぁ~)

烏帽子岳山頂 富士山
烏帽子岳山頂(2726m)(8:25着)

富士山が見えると、嬉しくなりますね。 この方角から見ると
富士山に鬼の角が見える(左が白山岳、右が剣ヶ峰)
の写真にマウスポインタをそっと合わせると、、、

烏帽子岳から
烏帽子岳山頂から眺める、中央アルプス 】 

雷鳥 小河内岳
前小河内岳山頂(2784m)に雷鳥(↓の所)が・・・ 素晴らしロケーションに建っている小河内岳避難小屋
の写真にマウスポインタをそっと合わせると、、、ポーズを取ってくれました。

小河内岳山頂 小河内岳山頂から
小河内岳山頂(2802.0m)(9:40着) 小河内岳避難小屋の上部に富士山

荒川三山 ピーク
待ってなさい! 荒川三山

大日影山を通過して、前方のピークを登ると思い、
ここで昼食(10:55~11:20)。 しかし左を巻いていた。

板屋岳 中岳
ピークはどこだ?  板屋岳(2646m)(11:50) 中岳を眺める。 あのカールを登るのか(汗)

高山裏避難小屋 水場
高山裏避難小屋 誰も居ないようだった。 2ヶ所目の水場で、約2.5L補給する。(12:50)

雪渓 カール
この雪渓で、少しルートを見失う。 標高差600mのガレたカール 流石に足に堪えた(14:10)

ガレ場 中岳
稜線に出ると、少しガレ場あり。 稜線からの眺め。

荒川前岳 荒川前岳から
荒川前岳山頂(3068m)(15:15着) 荒川前岳山頂からの展望

分岐 前岳
荒川小屋への分岐 荒川中岳山頂から前岳を振り返る。

荒川中岳から
荒川中岳山頂(3083.7m)からの展望 】 (15:30着)

中岳避難小屋 悪沢岳
中岳避難小屋  荷物をデポしたが、誰も居なかった。 さぁ、最後の力で悪沢岳(東岳)に向かおう。

鞍部から イワベンケイ
鞍部から見上げると壁だ! イワベンケイ(岩弁慶・ベンケイソウ科)

ミヤマシオガマ 悪沢岳
ミヤマシオガマ(深山塩竈・ゴマノハグサ科)

悪沢岳(荒川東岳・3141m) (16:50着)
左下に唯一山頂で出会った登山者
の写真にマウスポインタをそっと合わせると、、、

ウメハタザオ アオノツガザクラ
ウメハタザオ(梅旗竿・アブラナ科) アオノツガザクラ(青の栂桜・ツツジ科 )

丸山山頂 悪沢岳
本日4座目の3000m峰 丸山山頂(3032m)(17:20着) さぁ、中岳避難小屋まで帰ろう。

富士山と私の影 テント
富士山と私の 鞍部にテント(誰かは言えない)

富士山 中岳避難小屋
暮れる富士山 中岳避難小屋(19:20)  今日までは無料です。

貸切りかと思ったら、8時前に管理人さんが到着。明日から営業なので、各小屋で打ち合わせをしながら登って来られたそうだ。
夜半から風が強くなり、「ガタガタ、ゴトゴト、カンカン、ビュービュー」とうるさく、不安になる。

 

  2014.7.16 (Wed)

天候 ガスのち雲リ時々晴れ、台風並みの強風。

4時過ぎに起きたら、
管理人さん 「今日から営業小屋になりますので、休憩扱いになります」
 「それは、どういう意味でしょう? 休憩料金がいるのですか?」
管理人さん 「料金は要りませんが、荷物は中に持って入らないことになっていますので、早めに外に出して下さい」

今の時間に誰も来ないとは思いましたが、急いで荷物を片付けて朝食にする。
暗い中で急いだのが、後でトラブルとなり時間をロスするが、それは最後に書きましょう。

外は、ガス&大風。 近郊の山なら中止の天候だと思いながら、20分程出発を躊躇したのが、後半の遅れにつながった。

GPSログ
[ ルート図 2日目 ]




 


赤石岳までピストン







前岳分岐からは

昨日の逆ルート












 

[ グラフ図 2日目 ]
グラフ図

 

中岳 分岐
中岳避難小屋を4:55に出発、ガスの中岳を通過。 赤石岳への分岐付近に荷物をデポする。

タカネヤハズハハコ ミツバオウレン
タカネヤハズハハコ(高嶺矢筈母子・キク科) ミツバオウレン(三葉黄蓮・キンポウゲ科)

荒川小屋 荒川小屋
荒川小屋(5:45通過) 少し明るくなって、通過した荒川小屋を眺める。

雪渓 大聖寺平
雪渓は、カッテングしてあった。 大聖寺平(6:15)
の写真にマウスポインタをそっと合わせると、、、

雪渓 イワカガミ
この雪渓は、足跡も消えていた。 イワカガミ(岩鏡・イワウメ科)

ハクサンイチゲ 小赤石岳
ハクサンイチゲ(白山一華・キンポウゲ科) 晴れてきた小赤石岳山頂(3081m) (7:15着)

赤石岳 分岐
赤石岳へ続く稜線。 風は強いが気分は最高。

赤石小屋への分岐を通過。
ブロッケン現象に出合ったが、写真に撮れなかった。

赤石岳山頂 富士山
赤石岳山頂(3120.5m) (7:40着) 赤石岳山頂直下から眺める富士山
の写真にマウスポインタをそっと合わせると、、、直下に赤石避難小屋

小赤石岳 赤石岳
さぁ、小赤石岳に引き返そう。 さらば!赤石岳

大聖寺平 荒川小屋
大聖寺平の全貌が見えて来た。 ↓に荒川小屋 (あんな所に建っていたのか)

荒川小屋 富士山と荒川小屋
荒川小屋の上部にトラバース道が見える。 富士山荒川小屋

ツマトリソウ 水場
ツマトリソウ(褄取草・サクラソウ科) 水場にて、約2L補給する。

赤石岳
赤石岳を振り返る 】 (右下に荒川小屋が見える)  風も少し収まってきた。

分岐 ミネズオウ
見上げる分岐に登山者が4人見えた。 ミネズオウ(峰蘇芳・ツツジ科)

分岐から 崩壊地
分岐に帰って来た(10:40)  さらば荒川岳 崩壊箇所も有るが、大山なら安全地帯だ。

カール 高山裏避難小屋
前岳直下からカールを見下ろす。 ↓に高山裏避難小屋 高山裏避難小屋(13:00着・日没までに下山できそうだ)

ここの管理人さんは、堅物で口うるさいという名物管理人らしい。しかし、それは登山者の安全を考えて山の常識を語っているのだろう。中岳避難小屋の常駐管理人が居ない時は、朝3時に中岳避難小屋まで登って料金を徴収していた健脚らしい。

チェーンソーの点検をされていたので「こんにちは」と挨拶すれば、「あんた、今日はどこから来たんなら」と言われたので正直に答えたら、「ほぉ~」と表情が変わったように見えた。 「あんた、昨日、この前を通っただろう」と言われので、「シッカリ見てたんだ」と思いながら、「はい、お昼頃通りました」。そして、歩いたコースを話す。「ふぅ~ん」という表情で「あんたは運がいい! 昨日から倒木や邪魔な枝を処理したところだ。これからまた道の整備に取りかかる」 「あんたは運がいいよ」を3回聞いた(笑) もっと話をしたいようだったが(私もしたかったが)、先を急ぐので失礼した。

荒川三山~赤石岳
【 歩いて来た荒川三山赤石岳を振り返る 】  3000m峰6座のピークに立ったことになる。

ハリブキ グンナイフウロ
葉の上にも針、全身武装のハリブキ(針蕗・ウコギ科) グンナイフウロ(郡内風露・フウロソウ科 )

小河内岳へ 小河内岳
かなり堪えた小河内岳への登り。 小河内岳山頂(2802.0m)(16:20着)

雷鳥 烏帽子岳山頂
雷鳥の夫婦。子供は直ぐに逃げたが、親は私から子供を遠ざけるように、私の前を30m位は歩いた後、飛んで帰った。 烏帽子岳山頂(2726m)(17:35着)

三伏峠テント場 三伏峠小屋
誰もいない三伏峠テント場 三伏峠小屋(18:10着) 日没までに下山は難しくなった。

下山途中から、日没までに下山は不可能と思い、ヘッドライトを点けてからは慎重に下った。

登山口デポの自転車 鳥倉林道ゲート
豊口山コース登山口(20:00) 鳥倉林道ゲートにゴ~~ル!(20:10)
の写真にマウスポインタをそっと合わせると、、、デポした自転車だけが待っていてくれた(笑)

ハードな2日間だったが、山頂で登山者に会ったのは一人だけ。縦走路でも計8人。 百名山としては信じられないことだ。
  やはり、梅雨が明けるまでは、山は静かということだろう。

張り紙
さて、話は戻るが、赤石岳に向かっている途中、車のキーが無いことに気が付いた。急いでいたので、メインザックに入れたのか、分岐まで帰った時に確認して、無ければ中岳避難小屋まで行ってみようと思っていた。
何と赤石岳山頂標識に写真左のメモが貼り付けてあった。無線で赤石避難小屋に連絡して頂いたそうだ。しかも、前岳分岐に帰ると、そこにも右のメモが置いてあった。赤石岳まで行けなかった場合を考えてのことだろう。 親切な管理人の皆さん 有り難うございました。

分岐から中岳避難小屋ピストンはGPSログには載っていません。 お陰様で(?)中岳山頂を4回通過したことになった(笑)


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