2015.9.15  (Tue)

富士山は40年近く前(登山に興味が無かった頃)に、若さと勢いのみで登った記憶がある。
単調な登りと、人の多さに驚いて、もう二度と登る事は無いだろう、富士山は遠くから眺める山だと思っていた。

最近、「海抜0mからの登山」に目覚め、村山古道の事を知り、これなら登ってみたいと思うようになった。

村山古道とは、約1000年前(平安末期)に開かれた富士山最古の登山道。詳しくは『富士山・村山古道を歩く』(畠掘操八著・風濤社)。
畠掘操八さんは約100年のあいだ廃道になったままだった道を仲間と共に、藪漕ぎやビバークなどしながら全ルート解明に取り組むのである。
田子の浦から村山浅間(せんげん)神社までを「村山道」と呼び、村山浅間神社から新六合目までを「村山古道」と使い分けている。

海抜0mからの富士山」一日目は、富士宮口新5合目~自転車~ 田子の浦へ。
田子の浦(海抜0m) ~ 村山浅間神社登山口(500m)~ 富士山麓山の村(1080m)~ 富士山スカイライン横切る(1350m)~ 富士山スカイライン2回目横切る(1600m)~ 富士宮口新5合目(2384m)

前夜は富士宮口新5合目にて車中泊。

天候 晴れのち雲リ、微風。  早朝の新5合目気温 7度。

GPSログ
[ ルート図 ]




 
標高差約2400mを

一気に下ったのは 

初めての経験。
 











田子の浦から

村山浅間神社までで

約14km。

神社まで自転車で行けば

もう少し楽だったかも

知れないが・・・



 

[ グラフ図 ]
グラフ図

 

富士宮口新5合目 富士宮口新5合目登山口
富士宮口新5合目駐車場(午前5:00出発) 富士宮口新5合目登山口

旧料金所ゲート 表富士グリーンキャンプ場
旧料金所ゲート 表富士グリーンキャンプ場前を通過

吉原駅 田子の浦
少し迷いながら、吉原駅に到着 田子の浦にて、海水を触って(舐めて)から出発(7:00)

鈴川の富士塚 説明板
鈴川の富士塚(親子富士)
あの山頂まで歩くのかと思うと、正直、気が萎えた。
鈴川の富士塚の説明板

の写真にマウスポインタをそっと合わせると、、、 

ルート案内 消火栓
富士市の道路には、ルート案内がプリントしてある。 道路の消火栓は、富士山かぐや姫

東海道 吉原宿 吉原第一中学校
東海道 吉原宿(京都まで90里・354kmの表示) 吉原第一中学校から眺める富士山

富士山 道しるべ
当たり前だが、どこからでも富士山が見える。 村山道の一基目の道しるべ(辻畑)
の写真にマウスポインタをそっと合わせると、、、

二基目の道しるべ 三基目の道しるべ
二基目の道しるべ(横山) 三基目の道しるべ(大峯)
左右の写真にマウスポインタをそっと合わせると、、、

四基目の道しるべ 五基目の道しるべ
四基目の道しるべ(石ノ前) 五基目の道しるべ(覆盆子平)
左右の写真にマウスポインタをそっと合わせると、、、

時間を稼ごうと、慣れない舗装路を早歩きした為か、ここまでで足にマメできて、後半に堪えました。

道しるべ 六基目の道しるべ
新しい(?)道しるべ 六基目の道しるべ(ここからは富士宮市)
の写真にマウスポインタをそっと合わせると、、、コンクリートに埋め込まれて残っている道しるべ

七基目の道しるべ 村山浅間神社
七基目の道しるべ 村山浅間神社に到着(10:40) 綺麗なトイレがある。
左右の写真にマウスポインタをそっと合わせると、、、

村山口 古道
神社奥から村山古道に入る(村山口) まさに古道の雰囲気

舗装路 山道
・・・と思ったら、舗装路に出た。 しばらくすると、山道に入る。

林道 札打場
舗装した林道を2回横切る。 札打場(ふだうちば)の大ケヤキ

村山古道 ヤマホトトギス
杉や檜の植林帯だが古道の雰囲気 ヤマホトトギスだろうか?

村山古道 天照教社
斜度がほとんど無い村山古道 天照教社(12:30着) 昼食

村山古道入口 富士山麓山の村
さぁ、もう一度村山古道に戻ろう。 富士山麓山の村の遊歩道(橋)をくぐる。

富士山麓山の村 村山古道
富士山麓山の村(13:20)ここの広場で昼食予定だった。 斜度は緩いが、距離が長い村山古道

中宮八幡堂 オオサワトリカブト
中宮八幡堂(中宮馬返し) オオサワトリカブト(ツクバトリカブト??)

富士山スカイライン 苔の道
一回目、富士山スカイラインを横切る(14:20) 苔の道に圧倒される。

苔むす森 富士山スカイライン
幽玄な苔むす森 二回目、富士山スカイラインを横切る(15:00)

修験の道 分岐
股関節が痛くなり、村山古道がまさに修験道になる。 こんな所に分岐が有るとは思わなかった。
の写真にマウスポインタをそっと合わせると、、、

瀧本・笹垢離跡 ガスが出てくる
瀧本・笹垢離跡   右は不動明王 好天なら富士山山頂が見えるのだろうか?

倒木帯 駐車場
倒木帯を越えるのは、足が痛いので辛かった。 ヘトヘトになって、富士宮口新5合目駐車場(17:30)

 

まずはビールを一杯。 ゆっくり食事をして、8時前には横になった。 2晩連続同じ場所での車中泊は初めての経験。


 

  2015.9.16  (Wed)

二日目は、富士宮ルートを登る。

富士宮口新5合目(2384m) ~ 7合目(3030m)~ 9合目(3407m)~ 富士山 剣ヶ峰(3775.5m)~ 白山岳(3756.2m)~ 宝永山(2693m)~ 新5合目

天候 晴れのち雲リ、微風。  早朝の新5合目気温 6度。

GPSログ
 [ ルート図 ]




 


富士宮ルートを上り 


お鉢巡りを堪能して


下りは、御殿場ルート 



途中から宝永山経由で


新五合目駐車場へ









 

[ グラフ図 ]
グラフ図

 

富士宮口新5合目 富士山表口5合目
富士宮口新5合目登山口(午前5:00出発) 直ぐに富士山表口5合目の表示

新6合目
新6合目が見えてきたら、空が赤く染まってきた。 新6合目
の写真にマウスポインタをそっと合わせると、、、宝永山荘だけが営業していた。 

御来光 新7合目
雲海からの御来光を眺める。 御来光山荘(新7合目)(6:00)

江の島?
上方に見えるのが8合目 赤く輝いているのは相模湾(江の島)だろうか?
の写真にマウスポインタをそっと合わせると、、、江の島

元祖7合目 8合目を見上げる
山口山荘(元祖7合目)(6:40) 8合目を見上げる。

奥宮 9合目を見上げる
ここから奥宮 9合目を見上げる

9合目>直下から
9合目直下からの展望 】 ↓がスタート地点の田子の浦だろう。

万年雪山荘 胸突山荘
万年雪山荘(9合目)(7:50) 胸突山荘(9合5勺)(8:20)

ブルドーザー道 富士山頂上浅間大社奥宮
ブル道を登って来るブルドーザー(荷揚げ車両) 富士山頂上浅間大社奥宮に着いた(9:00)

剣ヶ峰 物資運搬車両
剣ヶ峰を眺める。 ブルは、山頂公衆トイレ 物資運搬車両だった。

剣ヶ峰 本当の最高地点
富士山剣ヶ峰(9:15着)

YOU達が座っている岩が本当の最高地点。
左の塔は、現代の三角点「電子基準点」。
の写真にマウスポインタをそっと合わせると、、、思わず、山頂で初めて万歳をしてしまった。

噴火口
剣ヶ峰から噴火口を眺める 】 お鉢巡りルートに登山者の姿はまばらだ。剣ヶ峰にも日本人は2人だけだった(笑)

南アルプス
剣ヶ峰から南アルプスを展望する 】 

八ヶ岳 二等三角点
来年には登りたい八ヶ岳が見えた。

標高が高過ぎて誤差が出るから(?)
一等になれなかった・・・二等三角点(3765.5m)

剣ヶ峰 窓がある大岩
剣ヶ峰を振り返る。

白山岳山頂付近の窓がある大岩
これが釈迦の割り石

白山岳山頂 吉田口・須走口の山頂
白山岳山頂(9:50) これで28座目の3000m峰に立った。 吉田口・須走口の山頂
の写真にマウスポインタをそっと合わせると、、、二等三角点(3756.2m)
剣ヶ峰から700m位なのに、なぜ二等なのだろうか? 火口が大きく1点では見えない為、2点が選点されたようです。 

閉まっている小屋 吉田・須走ルート下山道入口
登山者も居なく、小屋が閉まっていると廃墟のようだ。 吉田・須走ルート下山道入口

富士宮口 御殿場ルート下山口
富士宮口(御殿場口)山頂まで帰って来た。 御殿場ルートを下山しよう。(10:30)

宝永山 8合目
これから向かう宝永山を眺める。 赤岩8合館(11:00)

7合目 大砂走り
砂走館(7合目)(11:25)

大砂走りだが、まだ小砂走り程度。
異国~砂漠のような景色です。

分岐 富士山
宝永山への分岐(下り6合) 富士宮口6合目への分岐(宝永山馬の背)
の写真にマウスポインタをそっと合わせると、、、分岐から富士山を振り返る。

宝永山山頂 宝永第一火口
宝永山山頂(2693m) (12:00) 宝永第一火口に向かって降りる。
の写真にマウスポインタをそっと合わせると、、、宝永山山頂から富士山を眺める。

宝永火口トレッキング フジアザミ
宝永火口トレッキングの子供達 フジアザミ(富士薊・キク科)

宝永第一火口縁 宝永第一火口
宝永第一火口縁(分岐)(12:30) 宝永第一火口を振り返る。

分岐 駐車場
富士宮口新6合目まで帰って来た。 駐車場が見えて来た。
の写真にマウスポインタをそっと合わせると、、、富士宮口新5合目駐車場に無事下山(12:55)

田子の浦まで自転車を回収に行き、のんびりと津山まで帰る。

うわさどおり、富士山の5合目までの道はとても魅力的だった。 次回は、山梨県側の古道を歩いてみようか。


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