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[ 歩き回ったルート図 ]
雪倉岳~朝日岳へは
休日にピストンした。
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白馬村振興公社の集合が12日午後1時だったので、その前に松本城を見学
現存する五重六階の天守の中で日本最古の国宝の城。黒と白のコントラストは岡山城(烏城)に似ている。
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振興公社で書類にサインしたら、手袋を渡され、 ヘリで荷揚げするドラム缶(燃料)28個を転がし 荷造りする作業だった。 |
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例年は有るはずの決隊式も説明・講習会も無く、 猿倉荘に連れて行かれ、制服などを渡された。
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予算削減にて、決隊式も解隊式も無く、例年10名のはずの隊員も5名だけ。
しかも学生2名は数日遅れて入隊して、早めに下山すると聞かされ、嫌な予感が・・・
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13日早朝、登山口まで公社の車で送ってもらった。 |
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オオサクラソウ(大桜草・サクラソウ科) |
右の写真に
マウスポインタをそっと合わせると、、、
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サンカヨウ(山荷葉・メギ科) |
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「ようこそ 大雪渓へ」で有名な白馬尻小屋に到着 |
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キヌガサソウ(衣笠草)の群落 |
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白馬尻小屋から大雪渓を眺める。 |
左の写真に
マウスポインタをそっと合わせると、、、踏み込まないようにグリーンロープを張る初仕事
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エンレイソウ(延齢草・ユリ科)
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アイゼンを付けて、いよいよ大雪渓へ 前方20m位にケルンが見える。 |
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少し晴れて、上部が見えてきた大雪渓 |
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右上部の草付き(安全地帯)にて昼食とした。 |
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この後、左岸から冷蔵庫くらいの巨大落石があり、 先頭の私は「ラク!ラク~!」と叫んだが、 驚き?恐怖?の為か誰も動けず、運良く 一般登山者の間を飛んで行って、対岸で止まった。 |
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大雪渓終点、上部が葱平
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シロウマオウギ( 白馬黄耆・マメ科) |
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大雪渓を振り返る。 |
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杓子岳の岩場を見上げる。 |
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テガタチドリ(手形千鳥・ラン科) |
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ミヤマオダマキ(深山苧環・キンポウゲ科) |
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小雪渓では常駐隊がチェーンソーで雪切の作業中 |
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緊急避難小屋 以前はトイレも有ったが、今は無い。 |
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シナノキンバイ(信濃金梅・キンポウゲ科) |
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お花畑 まだ花一杯という雰囲気は無い。 |
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これから長期宿泊する頂上宿舎が見えて来た。 |
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初めて満開のウルップソウ(得撫草)を見た。 |
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ミヤマガラシ(山芥子・アブラナ科) |
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ミヤマクロユリとハクサンイチゲ |
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14日早朝、頂上宿舎からの眺め。 |
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稜線から白馬山荘と白馬岳頂上を眺める。 |
左の写真に
マウスポインタをそっと合わせると、、、
八ヶ岳と
富士山のズーム
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稜線からの展望 】 この後、この景色を何回も見ることになる。
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休日に登ろうと思っていた旭岳だが・・・
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午後1時には満杯になったテン場(定員100張) 後から来た人は、宿舎に素泊りになった。 |
宿泊者が200名を超え、まだ小屋スタッフも少ないので、グリーンパトのおじさん3人が皿洗いを手伝うことになった。
皿洗いが終わり、夕食にありつけたのは午後8時半だった。 ところが、翌朝、問題が起こった。
我々が洗った皿5枚程がサンプルとして残してあり「皿に油が残っている。特に裏側に。俺達が夜中11時半まで掛かって全部洗い直したんだ!」
と、小屋スタッフに厳しく怒られた。 「それなら洗い方を最初に教えてよ」と心の中でつぶやいた・・・
その後、夕食人数が40名を超えたら、皿洗いを手伝うことになり、ほとんど毎日の仕事になった。
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15日、小雪渓でロープ張りをした後、お花畑を俯瞰する。 今後、ここで花の説明をする仕事場になることが多くなる。 |
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ミヤマクロユリ(深山黒百合)
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16日、天狗山荘に向かう途中、丸山からの眺め |
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丸山から眺める北アルプス |
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高山植物の女王 コマクサ(駒草) |
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鞍部から大雪渓を俯瞰する。多くの登山者が見える。 |
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杓子岳山頂(2812m) ここで相棒の靴底が剥がれ、 引き返すことになり、私一人で天狗山荘に向かう。 |
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白馬鑓ヶ岳への上りルートを眺める。
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ミヤマクワガタ(深山鍬形・ゴマノハグサ科) |
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白馬鑓ヶ岳山頂(2903.2m) |
右の写真に
マウスポインタをそっと合わせると、、、 セルフ撮りは難しい・・・
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鑓温泉分岐。この時点では鑓温泉ルートは通行止 |
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天狗山荘は再建中で、売店とテン場のみの営業 |
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グリーンロープ張り作業をしていたら晴れてきた。 |
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帰り道、白馬鑓ヶ岳山頂からの展望 |
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白馬グリーンパトロール隊 前の2人は学生さん
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8畳の部屋(本部)におじさん3名が同居。 学生さんは別室です。 |
風呂は2つ有り、小屋スタッフが3時半までに入り、その後、我々や昭和大学診療所の学生や常駐隊が交代で入ります。
登山者に聞かれたら「
風呂は無いことになっています」とだけ説明するように言われていました(笑)
洗濯機も3台有り(1台は故障中)、順番に使用しますが、夕方はフル稼働です。
17日は、
白馬大池まで稜線のパトロールです。
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クルマユリ(車百合・ユリ科) |
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大群生のタカネツメクサ(高嶺爪草・ナデシコ科) |
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日本一大きな営業小屋白馬山荘(収容人数1200人) |
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白馬岳の長野県側は絶壁です。 |
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白馬岳の開発に尽力された松沢貞逸顕彰碑 |
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9年振りの白馬岳山頂(一等三角点・2932.3m) |
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白馬岳山頂からの展望 】
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穂高連峰(前穂~槍ケ岳) |
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立山~剱岳 |
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迫力の剱岳のズーム |
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毛勝三山(猫又山~釜谷山~毛勝山) |
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休日には行くつもりの朝日岳 |
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ミヤマアズマギク(深山東菊・キク科) |
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三国境(長野・富山・新潟の三県境) |
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小蓮華山方向を眺める。 |
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小蓮華山(2766m) |
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小蓮華山からの眺め。 |
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ミヤマダイコンソウ(深山大根草・バラ科) |
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タカネヤハズハハコ(高嶺矢筈母子・キク科) |
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白馬岳を振り返る。
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ライチョウ(雷鳥)はGPS付きのカメラで撮るので、 自分のカメラで撮るチャンスは少ない。 |
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船越の頭(2612m) |
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チシマギキョウ(千島桔梗・キキョウ科) |
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標高2370mにある白馬大池 |
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白馬大池 と 大池山荘 |
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白馬乗鞍岳(2456m) |
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チングルマとハクサンイチゲの群落 |
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話題になっていた謎の靴 事故・事件に関係があるといけないので、 写真を撮ってから回収した。 |
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三国境では昭和大学の学生が先生を迎えに来ていた。 大雪渓ルートなら小雪渓まで迎えに行くそうだ。
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白馬岳山頂まで帰って来た。 新田次郎の『強力伝』で有名な方位盤 |
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予定が遅れて、18日のAM5:30にヘリが飛んで来た。 やっと私の生活用品が荷揚げされた。 |
荷揚げ作業を手伝ってから、
五竜岳までの遠征に相棒のKさんと出発した。
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丸山からの展望
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丸山にて記念撮影 ゴミ袋をぶら下げてゴミを拾いながら歩きます。 |
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イブキジャコウソウ(伊吹麝香草・シソ科) |
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ライチョウ(雷鳥)に出合えた。 |
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小雪渓を登山者がトラバースしているのが見える。 |
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青空に映えるコマクサ(駒草) |
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杓子岳(2812m) |
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杓子岳からの眺め |
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鞍部から小鑓を見上げる。 |
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テガタチドリ(手形千鳥・ラン科) |
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ミヤマオダマキ と ウルップソウ |
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ホソバツメクサ(細葉爪草・ナデシコ科) |
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ミヤマシオガマ(深山塩釜・ゴマノハグサ科)
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雷鳥の雛は生後1ヶ月以内に80%は死んでしまう。 寒さや天敵(猛禽類やオコジョなど)による 捕食である。 厳しい自然界の現実である。 |
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今回は好天の白馬鑓ヶ岳山頂(2903.2m) |
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白馬鑓ヶ岳から、目指す五竜岳方向を眺める。 |
左の写真に
マウスポインタをそっと合わせると、、、
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鑓温泉へは、まだ通行止です。
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天狗山荘周辺にてグリーンロープの点検作業 特別に泊めてもらい、夕食は豪華な鍋料理だった。 |
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夕日は毛勝三山の右(たぶん能登半島)に沈んだ。 |
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19日の朝日は、妙高山の右から昇ってきた。 |
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天狗の頭に向けて出発 |
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コマクサ と キバナノコマノツメ |
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昨日から歩いて来たルートを振り返る |
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天狗の頭(2812.1m)にて |
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ここより天狗の大下り |
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大下りは、落石注意です。 |
右の写真に
マウスポインタをそっと合わせると、、、
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天狗の頭を振り返る。 |
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不帰キレット(最低鞍部) |
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不帰Ⅰ・Ⅱ峰を見上げる。 |
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不帰Ⅰ峰の頭 |
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天狗の頭を振り返る。 |
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不帰Ⅱ峰を眺めるが、どこにルートが有る? |
右の写真に
マウスポインタをそっと合わせると、、、
岩場に登山者が2名見えた。
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Kさんが、その厳しい岩場を行く。 |
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岩場は続くが、乾いているので難しくは無い。 |
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岩が微妙なバランスで引っ掛かっている。 |
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不帰Ⅱ峰北峰 |
右の写真に
マウスポインタをそっと合わせると、、、
唐松岳をナデナデする。
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不帰Ⅱ峰南峰(2614m)まで来ると、一安心です。 |
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またライチョウに出合えた。 |
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唐松岳が近付いて来た。 |
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4年振りの唐松岳山頂(2695.9m) |
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唐松岳から五竜岳を眺める。 |
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唐松山荘に、ご挨拶のお土産(お酒)を渡した。 |
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天狗山荘のお弁当は鰻弁当だった。 |
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唐松岳と唐松山荘を振り返る。 |
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牛首を越えると、岩場が始まる。 |
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岩場を降りるKさん |
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大黒岳(2393m)はトラバース |
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唐松岳を振り返る。 |
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五竜山荘にも、ご挨拶のお土産を渡して宿泊する。 |
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20日の御来光は五竜岳山頂から眺めた。 |
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早朝の五竜岳山頂(2814m)にて 後方には影五竜 |
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今日は休日にして鹿島槍ヶ岳まで ピストンしたかったが・・・ |
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遠見尾根で下山する。 |
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直ぐに白岳山頂(2541m) |
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コイワカガミとチングルマの群生 |
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五竜岳を振り返る。 |
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西遠見から五竜岳を振り返る。 |
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迫力の鹿島槍ヶ岳 |
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中遠見からの眺め。いつかは八峰キレットを歩きたい! |
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ハッポウタカネセンブリ |
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ガスの中の地蔵の頭
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五竜テレキャビン(乗り物は全て無料です) 振興公社に寄ったが、暑いので直ぐに上山することに |
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栂池ゴンドラ&栂池ロープウェイも無料 |
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栂池ヒュッテにも、ご挨拶のお土産を渡して宿泊 |
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21日の早朝、栂池ヒュッテからの眺め |
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栂池ビジターセンターの前を通って登山道に入る。 |
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栂池ビジターセンター上部からの展望 】
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天狗原 上部の雪渓を登って行く。 |
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アイゼンが無くても登れる雪渓 |
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次の雪渓も大丈夫 |
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久しぶりの白馬乗鞍岳 |
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雰囲気が良い白馬大池
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リンネソウ(リンネ草・スイカズラ科) 植物学者カールフォン・リンネの名前にちなむ。 |
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白馬岳山頂から覗きこんだらブロッケン現象 |
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ガスが消えたら絶壁です。 |
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22日はお花畑で写真を展示して高山植物の説明
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タカネナデシコ (高嶺撫子・ナデシコ科) |
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シロウマアサツキ(白馬浅葱・ユリ科) 葱平の名の由来になった花 |
7月23日 やっと休みがもらえたので、
朝日岳までピストンすることにした。
その話を聞いて、常駐隊の玉盛さんがアミノバイタルの粉末とゼリーをくれて、激励してくれた。
これまでず~っと好天だったが、この日に限って、朝から霧雨とは・・・
[ グラフ図 ]
隊長には、午後4時までには帰って来ますと言ったけど、午後5時前になってしまった。
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鉢ヶ岳のトラバース道には雪渓が3ヶ所あった。 |
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タカネマツムシソウ(高嶺松虫草) |
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凍った雪渓だったが、アイゼンは付けなかった。 |
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雪倉岳避難小屋 |
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タカネコウリンカ(高嶺高輪花・キク科) |
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お花畑が広がる。 |
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チョウノスケソウ(長之助草・バラ科) |
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ツクモグサ(九十九草・キンポウゲ科) |
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雪倉岳山頂(2610.9m) |
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ニッコウキスゲ(日光黄萓・ユリ科) |
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ハクサンシャジン(白山沙参・キキョウ科)
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ミヤマアケボノソウ (深山曙草・リンドウ科) |
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木道のある小桜ヶ原の湿原
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ミズバショウ(水芭蕉・サトイモ科)が、 まだ残っていた。 |
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リュウキンカ(立金花・キンポウゲ科) |
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水平道への分岐を山頂方向に |
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コバイケイソウ(小梅蕙草・ユリ科) |
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イワイチョウ(岩銀杏・ミツガシワ科) |
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ガスの中の朝日岳山頂(2417.9m) |
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赤い屋根の朝日小屋が見えてきた。 |
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朝日小屋にて「頂上宿舎の弁当」を食べる。 転倒事故があったので、小屋の人は忙しそうだった。 |
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復路は水平道へ
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チングルマ(稚児車・バラ科)
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タカネグンナイフウロ (高嶺郡内風露・フウロソウ科) |
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水平道と言いながら、アップダウンが多い。 |
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雪渓も数ヶ所残っている。 |
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ミネウスユキソウ(峰薄雪草・キク科) |
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ユキクラトウウチソウ(雪倉唐打草・バラ科) |
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ミヤマリンドウ(深山竜胆・リンドウ科) |
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雪倉岳まで帰ってきたら、やっと白馬岳が見えた。 |
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24日、いずみやまさんがテン泊にて登って来られた。 津山の日本酒の差し入れを有難うございました。 |
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キオン(黄苑・キク科)
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お花畑から見上げる杓子岳 |
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エゾムカシヨモギ(蝦夷昔蓬・キク科) |
白馬岳だけかも知れないが、営業小屋(山全体)は小さな
村社会であり、我々は居候で居心地は非常に悪かった。
我々は仕事だけど楽しく山を歩き回っているが、小屋スタッフは一日中小屋仕事で、お客さんには気を使ってストレスが溜まっているのだろう。
そのはけ口が我々に向いている感じで、些細な事でもしょっちゅう小言、叱られ、いじめられる・・・
予想していた山小屋生活とは違っていた。
続きの報告は、後編をご覧下さい。
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