2020.7.29(Wed)

昨夏に続き北海道遠征登山です。天気予報など諸事情により出発が遅れてフェリー料金が少し高い期間になった。
今回は敦賀港からフェリーにて苫小牧東港へ。(約20時間・39,250円、往復割引適用で復路は1割引きの35,330円也)
「GoToトラベルキャンペーン」で割引になる予定。

すいせん すずらん
敦賀港を28日00:30発の「すいせん」に乗船 新潟沖付近で28日10時頃「すずらん」とすれ違う。


28日20:30に苫小牧東に上陸し、幌尻岳(ぽろしりだけ)登山口(チロロ林道の千呂露川と二岐沢が合流する地点)まで走り、車中泊。

北海道遠征一日目は、原生の自然が残る日高山脈の主峰 幌尻岳(2052.4m)に登って来ました。
山名はアイヌ語で「Poro(大きい)sir(山)」を意味します。日本百名山の中で最難関の山だそうです。

駐車場(チロロ林道ゲート)~自転車~北海道電力取水施設(北戸蔦別岳(きたとったべつだけ)登山口)~額平(ヌカビラ)岳北戸蔦別岳戸蔦別岳幌尻岳ピストン

天候 曇り&ガス、微風。  駐車場気温 16度。


[ ルート図 ]
GPSログ

 

[ グラフ図 ]
グラフ図

 

チロロ林道ゲート 取水施設
チロロ林道ゲートから自転車で出発 約3km走って(半分は押し歩き)取水施設

北トッタベツ岳登山道入口 ヤブコギ
北トッタベツ岳登山道入口の看板があった。 最初は少しヤブコギ

自然林 沢
雰囲気の良い自然林の中を歩く。 いよいよ沢沿いの登りになる。

渡渉 2回目の渡渉
最初の渡渉 2回目の渡渉

3回目 4回目
3回目の渡渉 4回目…最近雨が降っていないので水量は少ないようだ。

渡渉 オトギリソウ
回数を忘れるくらい渡渉は多い。 オトギリソウ(弟切草・オトギリソウ科)

パドリングシューズ マルバシモツケ
を登る。 マルバシモツケ(丸葉下野・バラ科)
の写真にマウスポインタをそっと合わせると、、、今回、モンベルのパドリングシューズを買った。
アクアグリッパーはグリップ力が強く、沢登りにも利用でき、登山道も快適に歩ける。 まさに幌尻岳の為に開発された靴ではないか!

沢を離れる トッタの泉
を離れて、普通の登山道になる。 トッタの泉で水を補給

大岩 梯子 イワギキョウ
大岩を迂回する。 梯子が2ヶ所あった。 イワギキョウ(岩桔梗・キキョウ科)

額平岳 チシマフウロ
あれが額平岳なら嬉しいのだが・・・ チシマフウロ(千島風露・フウロソウ科)

エゾゴゼンタチバナ 額平岳
エゾゴゼンタチバナリンネソウ 額平岳(ヌカビラ岳・1807.8m)に到着

北戸蔦別岳 エゾツツジ
どれが北戸蔦別岳だか分からない。 エゾツツジ(蝦夷躑躅・ツツジ科)

長い稜線歩き 幌尻岳
長い長い稜線歩きが続く。 一番奥が幌尻岳だろうか。

ハクサンイチゲ コエゾツガザクラ
ハクサンイチゲ(白山一花、白山一華・キンポウゲ科) コエゾツガザクラ(小蝦夷栂桜・ツツジ科)

チングルマ アズマギク
チングルマ(珍車、稚児車・バラ科)の群生 アズマギク(東菊・キク科)

幌尻岳 北戸蔦別岳
幌尻岳が見えて来たが、もう一つ右のピークだったかな? 北戸蔦別岳(1912m)に到着したが、ガスが湧いて来た。

戸蔦別岳 ヨツバシオガマ
さぁ、戸蔦別岳に向かおう。 ヨツバシオガマ(四葉塩釜・ハマウツボ科)

エゾタカネツメクサ ミヤマオダマキ
エゾタカネツメクサ(蝦夷高嶺爪草・ナデシコ科) ミヤマオダマキ(深山苧環・キンポウゲ科)

岩場 チシマキンレイカ
少し岩場もある。 チシマキンレイカ(別名:タカネオミナエシ・オミナエシ科)

戸蔦別岳 七ッ沼カール
戸蔦別岳(1959m)に到着 七ッ沼カールを俯瞰する。

ユキバヒゴタイ ハイマツ
ユキバヒゴタイ(雪葉平江帯・キク科) ハイマツ(這松)の厳しいヤブコギが続く。

お花畑 幌尻岳
山頂が近づくとお花畑も有る。 前方に、やっと幌尻岳が見えて来た。

エゾヒメクワガタ 幌尻岳にて
エゾヒメクワガタ (蝦夷姫鍬形) 幌尻岳(二等三角点・2052.4m)  昼食
の写真にマウスポインタをそっと合わせると、、、北海道遠征登山一座目を現したつもり。
同じチロロ林道からの単独登山者(山頂にはこの人のみ)に撮影してもらった。
スパッツの下に厚紙を入れていたが、カバー出来ない膝の上下左右がハイマツにやられた。野球のレッグガードが良いそうだ。

ミヤマリンドウ イワツメクサ
ミヤマリンドウ(深山竜胆・リンドウ科) イワツメクサ(岩爪草・ナデシコ科)の大群生

分岐 テント
幌尻山荘への分岐まで帰って来た。

北戸蔦別岳にはテントが4張り。
後からテン泊2名が登って来た。

沢 ゲート
まで降りて来た。 取水施設までも長かった。 ここからは自転車。
の写真にマウスポインタをそっと合わせると、、、林道は未舗装なので自転車は飛ばせない。

 

下山後、十勝岳登山口に向け走り、吹上温泉駐車場にて車中泊。

 

  2020.7.30 (Thu)

二日目は、十勝岳(2077m)を周回しました。

吹上温泉駐車場~望岳台登山口分岐~雲ノ平分岐~雲ノ平~美瑛岳~美瑛岳分岐~十勝岳~上ホロ避難小屋~上ホロカメットク山上富良野岳~十勝岳温泉凌雲閣~自転車~吹上温泉駐車場

天候 晴れ時々ガス、微風。  登山口気温 11度。

[ ルート図 ]
GPSログ

 

[ グラフ図 ]
グラフ図

 

吹上温泉駐車場 登山口
吹上温泉駐車場の上がテント場になっている。 テント場の上が十勝岳登山口

観測局 登山道
火山の山だから観測局が建っている。 快適な登山道

渡渉 イワブクロ
渡渉が有るとは思わなかった。 イワブクロ(岩袋・ゴマノハグサ科)の群生

怪獣? 噴煙
怪獣?のお出迎え 山腹から噴煙が上がる。

雲ノ平分岐 登山者
雲ノ平分岐美瑛岳方面に向かう。 先行する登山者2人

ミヤマキンバイ 美瑛岳
朝露に濡れるミヤマキンバイ(深山金梅・バラ科) 逆光の美瑛岳

エゾコザクラ エゾツガザクラ
エゾコザクラ(蝦夷子桜・サクラソウ科) エゾツガザクラ(蝦夷栂桜・ツツジ科)とエゾコザクラ

ヒメイソツツジ イワヒゲ
ヒメイソツツジ(姫磯躑躅・ツツジ科) イワヒゲ(岩髭・ツツジ科)

雪渓 ヤブコギ
今回の山行で初めての雪渓を渡る。 朝露のヤブコギになり、ズボンが濡れまくり。

美瑛岳方向へ ヨツバシオガマ と ウサギギク
分岐を美瑛岳方向へ ヨツバシオガマウサギギク

美瑛岳直下 美瑛岳
美瑛岳山頂が見えて来た。 美瑛岳山頂(二等三角点・2052.2m)

大雪山 トムラウシ山
美瑛岳山頂からの眺め。 トムラウシ山のズーム
の写真にマウスポインタをそっと合わせると、、、明日登る予定の大雪山のズーム

縦走開始 美瑛岳
さぁ、十勝岳に向けて縦走開始しよう。 美瑛岳を振り返る。

妖怪 尾根
十勝岳の妖怪かな? 向こうの尾根からは、どんな景色が見えるのだろうか?
の写真にマウスポインタをそっと合わせると、、、最接近すると、怒っているように見えるので、謙虚に歩こう。

ザレ場 シマシマ模様
ザレ場の尾根を登るが、結構体力を消耗した。 シマシマ模様の斜面

好天なら 十勝岳
好天ならなら、山頂に続くビクトリーロードだろう。 十勝岳山頂が一瞬見えた。

十勝岳直下 十勝岳山頂
十勝岳直下の登り。 十勝岳山頂(2077m)トムラウシ山まで18.6kmの表示
の写真にマウスポインタをそっと合わせると、、、北海道遠征登山二座目を現したつもり。

縦走路 縦走路
山頂にて昼食後、縦走を続ける。 ガスが無ければ最高の展望の縦走路だろう。

縦走路 上ホロ小屋
気持ち良く歩ける縦走路 可愛い上ホロ避難小屋

地獄谷模様 上ホロカメットク山
小屋の反対側は地獄谷模様 上ホロカメットク山へのゴーロの登山道

上ホロカメットク山 上富良野岳
上ホロカメットク山(1920m) 続いて上富良野岳山頂(1893m)
の写真にマウスポインタをそっと合わせると、、、ひらかなの「かみふらの岳」の標識

下山路 お花畑
富良野岳まで縦走するつもりだったが、
明日の山行を考え体力温存で、ここから下山する。
チングルマなどのお花畑があった。

安政火口方向 化物岩
迫力の安政火口方向を眺める。 化物岩

分岐 対岸の道
富良野岳からの下山道に合流 化物岩を巻くようにして、対岸の道に出るようだ。

対岸へ 十勝岳温泉
安政火口への道を右に見て、対岸に上がる。 道路をしばらく歩くと十勝岳温泉に到着
の写真にマウスポインタをそっと合わせると、、、デポしていた自転車で約5km先の吹上温泉を目指す。

右折 美瑛岳?
ここを右折すると、少し登りがある。 正面に見える山は美瑛岳だろうか。

吹上温泉駐車場 吹上温泉
下山後、吹上温泉(無料露天風呂)に入りに行く。 熱い温泉と聞いていたが、上部の方は熱すぎて無理だった。

下山後、大雪山・旭岳登山口に向けて走り、旭岳ビジターセンター駐車場にて車中泊。


 

  2020.7.31(Fri) ~ 8.1(Sat

三日目からは、大雪山・旭岳(2290.9m)~トムラウシ山(2141.2m)の縦走周回。
北海道最高峰の旭岳を含む山域を総称して大雪山と呼びます。

当初の計画では、白雲岳避難小屋とヒサゴ沼避難小屋泊りの2泊3日を考えていたが、今年は白雲岳避難小屋が改装中で使用不可と分かり、1泊2日に計画変更。

旭岳ビジターセンター駐車場~姿見の池~金庫岩~大雪山・旭岳間宮岳荒井岳松田岳北海岳~白雲岳避難小屋~忠別岳五色岳~天人峡温泉分岐~ヒサゴ沼避難小屋泊り

天候 晴れ、微風。  登山口気温 11度。

[ ルート図 ]
GPSログ

 

[ グラフ図 ]
グラフ図

 

登山口 天人ヶ原
今日は先が長いので登山口を午前3:30出発 天人ヶ原で明るくなった。

オオバノトンボソウ 若者
オオバノトンボソウだろうか。 テン泊荷物の若者に追い越された(後に再会する)

分岐 姿見の池
旭岳ロ-プウェイからの登山道に合流 姿見の池
の写真にマウスポインタをそっと合わせると、、、風が無く、姿見の池の名のとおり「逆さ旭岳」が綺麗に映っていた。

噴煙 9合目
音もゴ~ゴ~と聞こえる迫力の噴煙

今回の山行で初めて見た合目標識(9合目)
この手前で朝食中の先程の若者Dさんに追い付く。

金庫岩 旭岳山頂にて
噴煙と私の影と金庫岩 大雪山・旭岳山頂(一等三角点・2290.9m)
の写真にマウスポインタをそっと合わせると、、、北海道遠征登山三座目を現したつもり。

トムラウシ山 十勝連峰
Dさんとトムラウシ山 昨日登った十勝岳方向をズーム

縦走路 裏旭岳
これから歩く縦走路を眺める。 裏旭岳に向かってザレ場を降りて行く。

テン場 エゾコザクラ
テン場に単独の登山者が見えた。 雪渓横に可憐なエゾコザクラ(蝦夷子桜・サクラソウ科)

旭岳 間宮岳
旭岳を振り返る。 間宮岳(2185m)

御鉢平 トムラウシ山
御鉢平を眺める。 遥かなりトムラウシ山

北海岳 白雲岳
北海岳(2149m) 白雲岳に登る余裕は無いだろうな。

雪渓 分岐
雪渓を横切る。 赤岳白雲岳分岐 (白雲岳は諦める)

白雲岳避難小屋 チシマノキンバイソウ
白雲岳避難小屋はまだ基礎工事の段階 チシマノキンバイソウ(千島金梅草・キンポウゲ科)
の写真にマウスポインタをそっと合わせると、、、テン場は作業員住居や資材置き場になっていた。

ダイセツトリカブト 昼食
ダイセツトリカブト(大雪鳥兜)

避難小屋で食事をする雰囲気では無かったので、
少し降りて、この景色を眺めながら昼食

コマクサ コマクサ
高根ヶ原と呼ばれる所にはコマクサ(駒草)が多く咲いている。

ヒグマ 白雲岳
三笠新道はクマ出没中のため、通行止めになっていた。 白雲岳を振り返る。
の写真にマウスポインタをそっと合わせると、、、確かに、空沼付近にヒグマがのんびり歩いているのが見えた。

遠くに忠別岳 近づかない忠別岳
この付近は、歩いても歩いても同じような景色で忠別岳までが遠く感じた。

忠別沼 忠別岳
やっと忠別沼 忠別岳(二等三角点・1962,8m)

忠別岳避難小屋 分岐
左下に忠別岳避難小屋が見えた。

小屋分岐でのタイムリミットは15時だったが、
14:20なのでヒサゴ沼避難小屋まで行くことにした。

五色岳 コウメバチソウ
五色岳山頂(1868m)を通過 コウメバチソウ(小梅鉢草・ニシキギ科)

化雲岳分岐 ヒサゴ沼避難小屋
化雲岳への分岐を通過 ヒサゴ沼避難小屋分岐を左へ

ヒサゴ沼 ヒサゴ沼避難小屋
ヒサゴ沼避難小屋は見えたが、悪路で時間が掛かった。 ヒサゴ沼まで降りて来た。
の写真にマウスポインタをそっと合わせると、、、テントは5張り、昨年改修された小屋の収容人数は30名だが、今夜は15名位の宿泊だった。


四日目は、トムラウシ山ピストン後、天人峡温泉まで下山です。

ヒサゴ沼避難小屋~トムラウシ山ピストン~天人峡温泉分岐~化雲岳(かうんだけ)~第二公園~第一公園~天人峡温泉~タクシー~旭岳ビジターセンター駐車場

天候 晴れ、微風。

[ ルート図 ]
GPSログ

 

[ グラフ図 ]
グラフ図

 

ヒサゴ沼避難小屋 ヒサゴ沼
夜明け前のヒサゴ沼避難小屋 ヒサゴ沼に沿って歩き、雪渓の水を補給する。

ヒサゴ沼 雪渓
神秘的なヒサゴ沼 先行者は雪渓を苦労して登っているようだ。
の写真にマウスポインタをそっと合わせると、、、早朝なのでが硬く、ストックキャップを外し、慎重に登った。
 

ヒサゴのコル トムラウシ山
ヒサゴのコルにシュラフ等匂いのしない物だけデポした。 トムラウシ山 おはよう!

日本庭園 天沼
日本庭園と呼ばれる所だろうか。 鏡のような天沼に映る「逆さトム

ロックガーデン トムラウシ山
正面のロックガーデンを登る。 近づくトムラウシ山

北沼 岩場
北沼を通過 山頂直下の岩場を登る。

トムラウシ山 百座目記念
トムラウシ山山頂(一等三角点・2141.2m)

日本百名山完登です!
子供たちに貰った「日本百名山タオル」を掲げる。

ブロッケン現象 ブロッケン現象
百座目の写真を撮って頂いた方とブロッケン現象を見る。 祝福のブロッケン現象だと思おう。

沼 十勝岳方面
山頂直下のスカイブルーの沼 十勝岳方向だが、見えているのはオプタテシケ山だろう。

北沼 化雲岳
北沼へ向けてダイレクトに降りて行く。 次の目標の化雲岳を眺める。

ヒサゴのコル 分岐
ヒサゴのコルまで帰って来た。 昨日通ったヒサゴ沼避難小屋への分岐を通過

化雲岳 11.5kmの標識
化雲岳山頂(三等三角点・1954.5m) 天人峡温泉まで11.5kmの標識(フゥ~)

トムラウシ山 小化雲岳
少し歩いて、トムラウシ山を眺めながら昼食 左手に小化雲岳を眺めながら降りて行く。

悪路 第一公園
悪路だが、最近雨が降っていないのでましなようだ。 第一公園  好天なら正面に大雪山が見える。

羽衣の滝 天人峡
羽衣の滝 天人峡温泉登山口
の写真にマウスポインタをそっと合わせると、、、旭岳登山口への道が崩壊が激しく通行止めで、それを良い理由に(疲れが蓄積していて?)
登山で初めてタクシーを利用した(笑)  まぁ、百名山完登祝い(6,350円也)と言うことで・・・
タクシーを待つ間、駐車場奥の「足湯」でまったり。。。


次の日に夕張岳南暑寒岳に登る予定だったが、ゆっくりしたいと思い、一日早く小樽港から帰ることにした。
天気に恵まれ、一度も雨に合わなかった満足の百名山達成の北海道遠征だった。
来年も必ず、遠征したい北海道だ!!

さらば北海道 航海中
さらば北海道 新潟沖付近で2日10時15分頃「はまなす」とすれ違う。
の写真にマウスポインタをそっと合わせると、、、どこを航行しているかモニターに表示。 往路・復路とも海に沈む夕日は見られなかった。


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